♀■14.ヴェルディ=リスト編:リゴレット・パラフレーズ
→全体的な印象はキレイによく演奏してると思います…
問題は全体的な流れがスムーズではなかった点…
この曲の場合、どうしても細かい音符に捕らわれがちになり、テーマを歌いが故に全体像が薄くなりがちな曲でもあります…
おかずの宝石のようなパッセージは出来るだけスピーディーに処理をし、次の歌(テーマ)へ繋いでいく作業が、また難しいのです…
線を太く歌うテーマを基本的にはもたつかせず鳴らしていく…
おかずのパッセージはあまり欲を付けずに先へ流すようにするのがこの曲の流れ…
エントリー者はその遊びのパッセージにこだわり過ぎた印象です…
リストの編曲の場合、おかず的に鳴らす技巧的な部分は、サラリと流すのが基本でしょうね〜…
実際のこの曲はかなり早いハズなのですが…
かなり間延びの印象が拭えませんでした…(おかずからテーマの受け渡しが、もっと間隔を詰めた方がいいと思います)
華やかに鳴らす技術もあるので、その辺りを改善すると、また違った面のリスト像が聴けるだろうと思いました…
♂■15.レハール:メリーウィドウ・ワルツ(予選通過)
→非常に意欲的にウィンナー・ワルツを楽しんで演奏したように思います…
わびサビをかなり練った演奏だとも思いました…
単調になりがちなワルツ形式を、非常によく研究してる痕跡が伺え、また、ホールの演奏での効果的に鳴らす技術も駆使して、なかなかいいものがありました…
♂■15.ゴトフスキー:ジャワ組曲 より 「8.ボルテンゾルグの植物園」「6.夜明けのブロモ火山の砂の海」(予選通過)
→エントリー者は先週も同じ曲を演奏しましたが、今日の「ボルテンゾルグ…」はよく練られていて、音の質もしっかりしていて、非常に高い位置でのレヴェルで安定感もありました…
「6.ブロモ火山…」の方は、大きくスケール感が表されていて、中間部のファンタジーを感じる部分は、時間があれば続きを聴きたかったぐらい…
ゴトフスキーの隠れた名曲をよく再現していたとも思います…
………………………
お昼休憩はやはり35分程度…
先週と同じく、会場1階にあるレストランへ…
やはり、スパゲティ…だ!
…と思い…
■4種類のチーズ・スパゲティセット(日記その1の1枚目)
…を頼んで…
最後は、コーヒーをお代わり…(日記その1の2枚目)
会場に来ているお客様もチラホラ居ましたが、何故が5人くらいしか、来てませんでした…
落ち着いて、ホールへと戻り…
午後は一気に長いプログラムを聴きました…
………………………
▽A部門 第2次予選
31名出場(第1次予選免除者含む)
課題:J.S.バッハの任意の1曲と自由曲
演奏時間は8〜10分とし、バッハ→自由曲の順で演奏とし、全て暗譜とする(自由曲は出版されてる物)
☆☆☆
アタクシはJ.S.バッハの作品を好んで聴くのは、鍵盤作品の場合、やはり現代ピアノのモダンピアノを用いて演奏する方を好みます
チェンバロなどのピリオド楽器関連での演奏も好んで聴きますが、時代の流れと共に演奏スタイルも変化していく今日に置いて、やはりバロック時代の演奏方法も色々、研究者に寄ってのスタイルもありますが…
アタクシは、J.S.バッハのピアノでの演奏については、やはり、現代のモダンピアノで演奏するなら、楽器の全部の機能を駆使した演奏を好みます…
正直、平均律クラヴィーアでは沢山の演奏家のCDやレコードなどが残っており…
やはり、アタクシの好みは豊かな響きと美しく鳴らし切ったピアノが好みだという事をこの日記の序文に記載して置きます…
例でいうと…
■ローザン・テュレック
■ウラジミール・フェルツマン
■アンジェラ・ヒューイット
さらに…
■ジョアン・カルロス・マルティンス(Joao Carlos Martins)(写真*1)
■ロベルト・リーフリンク(Robert Riefling)(写真*2)
■サミュエル・フェインベルグ(Samuel Feinberg)(写真*3)
※写真は全て、平均律クラヴィーア曲集(全曲)
…らが弾いたバッハの演奏も好みます…
勿論、
■スビャトスラフ・リヒテル
■タチャーナ・ニコラーエワ
■グレン・グールド
…なども名演と言われるのも好きですし…
■フリードリヒ・グルダ
■アンドラーシュ・シフ
…などの演奏も好きです
チェンバロなら、
■スコット・ロス
などでしょうか…
アタクシの場合は、日本人の受ける演奏家を極端に偏らないように聴く事も今日、注意をして聴いています…
外盤のCDは多量に発売になっているので、コツコツと探しては、アタクシ自身の音楽の材料に費やした事も事実です…
原点の楽譜からの音の再現も重要ですが、余りの色んな想像を書き立てられるのも事実です…
J.S.バッハの鍵盤作品は、色んな想像が出来ると思いますが、やはり弦楽器に置き換えた時にどう響くかを想像する方が楽しいでしょうか?
フーガなど平均律はやはり、弦楽器のカルテットを想像したりしますが…
ピアニスト:シェーラ・チェルカスキーなどは、現代のモダンピアノでの演奏時に、楽器の機能は全て使用して演奏した方が好ましいと、生前のインタビューか何かで話してたのが印象的でした…
鍵盤作品でバッハにペダルを入れる入れないで、我が日本では、教師らに寄る偏見の解釈が根強く、コンクールなどでは、バッハそのものの解釈に疑問を持つ事もしばしばです…
故・ピアニスト園田 高弘さんは生涯に二度、平均律クラヴィーア曲集全集を二度録音していますが、どちらも甲乙つけがたく、演奏スタイルもかなり違っています…
古い方は、ペダルを控え目に、新しい方はペダルをかなり多用しています…
生涯にスタイルを変えて演奏した事はなかなか出来る事ではありませんよね〜…
要はJ.S.バッハもある程度の自由はあり、様式は有れど、演奏スタイルに関してはうるさくはないという事を認識した上で…
アタクシもJ.S.バッハは豊かにピアノを鳴らしキレイに透明感のある演奏スタイルを好むという事を序文に記載して日記に書き留めたいと思います…
………………………
♂■1.J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集I巻 第17番 より プレリュード+
ショパン:舟歌op.60
→バッハはペダルを使用してないタイプで演奏されました…
やはり、音の伸びにかけ、レガートで弾きたいのか、マルカートかスタッカートか…
ペダルを使用しない場合、この区別が曖昧になりがちになり、全体像を貧相にしてしまう事が多いのです…
その点で音色が一色に奏でたような想像性を豊かに鳴らすにはほど遠い感じだった事が残念でした…
ショパンでは、時としてメロディーラインに発音の甘さが見受けられ、また、先ほどのバッハのように声部を弾き分けをしなければならない箇所が、同じような音色を鳴らした点が、
(注…後期ショパン作品では重要ですが…)
変えないで弾いた点が感心しなかった事を記載して置きます…
流れもやや硬い印象でした…
♀■2.J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集II巻 第7番+
ドビュッシー:前奏曲集II巻 第8曲「水の精」
→バッハは線のハッキリしたピアニズムで、プレリュードは流れがあり、フーガでは各声部をよく歌いあげて演奏していたと思います…
ペダルを少し使うだけても響きの効果は違ってきますね…
対象的に、ドビュッシーは感情移入のし過ぎがかなり気になりました…
ドビュッシーも中期以降の作品は、ロマン派の歌い方をするとマイナスになる恐れがあるのです…
中期以降は、やはり音符に書かれた長さや、テンポをよく解釈して…
どちらかと言えば、(極端ですが)ベートーヴェンやバルトークのように、適度な拍のカウントは必要です…
全音階の和声に皆、とっつきにくい感じのイメージもありますが、意外にドビュッシーは、かなり(中期以降の作品は、)正確に書いてる事が多く、一般に線のぼやけたような…
という、解釈では無いのです…
ドビュッシーほど、線をぼやかして演奏してはいけないのです…
ペダルもソフトペダルは多用に用いますが、そのペダルも1/3ペダルやハーフペダルを用いるのは当然で、ドライなペダル(響き)はまず避けた方がいい作曲家でもありますが…
また、テンポを揺らし、感情移入の解釈ではかなり違和感のある事もここでは記載して置きます…
6/8拍子で書かれた「水の精」はその音符を正確に表現するだけで充分に書かれているのです…
これに余計な油を付け足すドレッシングのような音楽は要らないのです…
エントリー者は昨年もこの曲を演奏して居ましたが、アタクシ個人は賛成致しかねる演奏だった事を記載して置きます…
♀■3.J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集II巻 第6番+
ブラームス:8つの小品op.76 より 「1.間奏曲」「2.間奏曲」
→バッハではペダルを用いないタイプ…
プレリュードでは、対話的なモチーフの弾き分けに貧相感があり、一色単に鳴らした点…
フーガではテーマの明確な点はあるものの、カルテットのような豊かな音楽の表現とは違った感じでした…
ペダルを未使用でも音色の駆け引きを奏でないと、やはり、立体感が生まれない感じでした…
ブラームスでは、響きの豊かさという点でもう一押しの印象…
特に低音域を意識した方がいい箇所がかなり音に出てこない箇所もあり、歌う意欲は大変にいいのですが…
響きを豊かに鳴らす点が不足気味でやや不満にも思いました…
♂■4.J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集II巻 第14番 より プレリュード+
ショパン:ノクターン 第7番 op.27-1(予選通過)
→バッハではペダルを用いるタイプですが、かなり少量の印象…
何よりも音色が豊かな印象でした…
音に芯があり、歌にも線がクッキリと奏でた演奏でした…
ショパンでは、先週もそうでしたが、豊かなファンタジー感が圧倒的…
歌うクレシエンドやデクレシエンドをよく吟味した上のアゴーギグは聴きやすく、アジタートの中間部は緊張感もしきり、かなり高レヴェルなショパンだった事を記載して置きます…
印象的にかなり心に残りましたね…
♂■5.J.S.バッハ:フランス組曲 第6番 アルマンド+
リャプノフ:12の超絶技巧練習曲 より 「10.レズギンカ」
→バッハではペダルを用いないタイプ、ですが、意外にも意欲さを感じる前向きな線のハッキリとしたバッハを奏でていました…
リャプノフは日本では余り演奏されませんが、詩情豊かな作品も結構あるロシアの作曲家です…
作品の意図はかなり形に表れてはいたと思いますが、ところどころにタッチを甘く鳴らすところもあり、ペダルに埋もれてしまうパッセージの発音や、下降型に降りるパッセージがやや浮ついたように鳴らした点…
音色をうんと切り替えた奏法を奏でればまた違った鳴らし方があったとは思うのですが、やはり指を意識してしまう鳴らし方が些か、気になりました…
♀6.■J.S.バッハ:フランス組曲 第5番 ジーク+
メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ op.35-1 より フーガ(予選通過)
→バッハは非常にデリケートな面もあって、コミカルなジーグが心地良いと思いました…
前向きなテンポ感もあって流れの中でも密度は濃いと思いました…
メンデルスゾーンではフーガのみですが、非常に緊張感をよく表した演奏でした…
ペダルを控え目に演奏していましたが、もう少し音色に艶を出した方がもっと生き生き感のある演奏ではなかったかな?、とも思いました…
複雑になる後半でやや音に幅があればもっと豊かさのある演奏も臨めたようにも思いました…
全体的に丁寧さが印象的でした…
→続く…

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