2009年5月6日水曜日

5/2(土)…国際アマコン(その2)

▽B部門 第1予選(続き)

♂■13.モーツァルト:ソナタ第8番 KV.310 より 第1楽章(予選通過)
→この日の中でもベストな演奏…

非常に艶やかな演奏で、短調のスパイスを感じる線の太いモーツァルトですが、しっかりしたタッチと音楽表情の適度な奏法は、なかなか聴き応えがありました…

エントリー者の感性もまたピッタリな感じがする素晴らしい演奏でした…

♀■14.モシュコフスキー:愛のワルツ
→可愛らしいエントリー者でしたが、弾く演奏スタイルは、(確かに格好だけは)、パフォーマンスをしたくなるのはわかるのですが…

音にした時とパフォーマンスが合致した時は確かに素晴らしいとは思いますが、実際には、パフォーマンスをし過ぎると、ピアノの音はまず芯が無い音になりがち…

ワルツですが、拍の拍子がかなり薄れたのも少々残念に聴こえました…

ロマン派なので多少、アゴーギグはあっても許されるのですが、拍を失うくらいに奏されるとやはり、音楽の要素が欠けてしまうのが残念に思いました…

♀■15.シューマン:幻想曲op.17 より 第1楽章(予選通過)
→出だしのテーマがやや一本調子な歌い方が気になりました…

幾ら"f"や"ff"でも、基本は歌と同じで、クレシエンドやデクレシエンドが必ずあるのです…

やや固い流れが少々気になりました…

ベッタリなピアニズムにも聴こえましたが、もう少し鳴らすのも控えめに先へ流れる流麗な歌があれば…とも思いました…

"重い"思いがシューマンとは限らないので、その辺りの好みが左右されそうな演奏でした…

♂■16.ドビュッシー:ピアノのために より 「1.前奏曲」(予選通過)
→非常にドライなピアニズムだとも思いました…

最初のテーマが出てくる辺りのペダリングが少し古典のような解釈と、その先の低音域の"A"の音を残しながら奏でる箇所が殆ど、低音域を残さないペダリングで行った点は、どう捕らえるか…?

また、やや、エチュード的に解釈したような感じにも聴こえました…

もっと、速い流れでもニュアンスが豊かな曲のハズなのですが…

ある意味、個性感を感じる演奏だった事を記載して置きます…

♂■17.スクリャービン:2つの詩曲op.32-1+op.32-2(予選通過)
→非常にピアニズムもなかなか良かったように思います

甘く怪しく歌われる1番などは、よく響かせていていましたが、やや、細かい部分では、粗雑な箇所も気になりました…

2番はもっと響きを放つような解放感があるともっとオーラさが出るような感じがしましたが、ペダリングのちょっとした箇所が(集中力が)途切れたのが残念に思いました…

♀■18.スクリャービン:幻想曲op.28
→最初が一番肝心なところですが、緊張感に欠けてしまい、ルーズに奏してしまった点が惜しまれました…

最初のオクターブの大きく歌われる非常に難しい部分は、やはり弾き手にも緊張感のある部分ですので、この曲のシンプルで一番難しい部分をどう処理するか…はホントに難しい…

そして、ピアノをたっぷり鳴らし切るのも難しい曲の一つでもありますね…

♀■19.スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番op.30
→透明感のある響きなどは、ハッ?!とする場面もかなりましたが、前に行く、前向きが止まったようにも聴こえる感じがしました…

1楽章がややもたつく場面の後、2楽章も、もっと歯切れの良さを出すようにしないとコミカルさが出て来ないのも残念に思いました…

♀■20.J.S.バッハ=HAYATO編:小フーガBWV.578
→モチーフは原曲ですが、正直に言うと、"ロック調フーガのエッセンス"でしょうね〜…(汗)

"グリッサンド"がやたら目立つ、最近の若者にウケそうなトランスクリプション(編曲物)でした…

純粋なクラシックとは違う意味でちょっと楽しく聴きましたね…

演奏効果はバツグンです!!

アンコールではウケますね!!

♀■21.プーランク:即興曲集 より 第3番+第11番+第15番(予選通過)
→3番はもう少し早めのテンポだともいいかな〜…とか思いましたが、センスはなかなか良いと思いました…

11番は多少、運びにもたつく場面がなきしにもあらず…

15番もやや早めのテンポがいいとは思いますが、よく歌われてる点は好感でした…

プーランクはやはり、歌い方もシンプルかつ軽いエスプリが必要ですよね…

脂っぽく解釈されるのはあまり好まないでしょう…

その点ではギリギリの線だと思いました…

♂■22.アルベニス:イベリアI巻 より 2.港(予選通過)
→解放感のあるなかなか味がある鳴らし方や歌い方が、印象に残りました…

もう少し早めのコミカルさがあれば…とも思いますが、抒情性もなかなかあって良かったと思います…

思い切りの良さが出ればもっと良かったかな〜…とも思いました…

♂■23.ドビュッシー:映像I集 より 「1.水の反映」
→ピアニズムは最初のページなどはなかなか、雰囲気をよく捕らえてたと思いますが、やはり、細かい音符ほど、正確に拍を取らないいけないので、やや中間部が甘くなったのが惜しまれます…

ドビュッシーほど、雰囲気で弾いてはいけないのがまず鉄則です…

必ず、拍を!

またこの曲の場合、8分音符単位で数えないと、かなり弾いていて見失う傾向がありますから…

水の落とし穴にはご注意を…

♀■24.リスト:ハンガリー狂詩曲 第12番
→エントリー者はやや、抒情性のたっぷりな思いで弾いていましたが、やはり、曲全体はキレのある、緊張感のある序奏の解釈の方がいいと思いました…

抒情性過ぎると前になかなか進まなくなるのです…

12番のラプソディーはある種の緊張感と早めなテンポが曲を引き出させる要素があるので、中間部の歌との対比をさせる意味でも、序奏はやはり、緊迫感が欲しいですね…

♀■25.シューベルト:3つのピアノ曲D.946 より 第1番(予選通過)
→非常に意欲的な前向きな音楽に好感でした…

歌い方がとても先へ流れてる点も印象深く、柔らかさもありました…

あと、中間部で少し緊張感が薄れるのが改善されたら、もっと素敵なシューベルトになると思いました…

♀■26.メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲op.54(予選通過)
→テーマの歌い方はシンプルですが、ピアノの音像(ピアニズム)に艶があったらな〜…とも思いました…

響かない会場だけに、もう少し透明感のある響きがあれば…とも思いましたが、ペダリングを少しだけ1/2くらい踏んで、響かす事で三度の響きなどももっと透明感のある奏法も一つはあるのですが…

各変奏のセクションにもペダルを控えめにする件で多少気になる事も…

ペダルを踏まないで奏したくなるのも解らない訳ではないのですが、変奏ごとに細かく激しくなるので、完全な古典的に解釈をするのも少し抵抗を感じた演奏でした…

あと、指に頼り過ぎた感も気になりました…

………………………

昼食は会場1階にあるレストランへ…

スパゲティとピラフがメインで…

"本日のオススメメニュー"がピラフだったのでピラフにしたのですが…(写真*1)

正直、スパゲティの方が美味しいそうに見えました…(苦笑)

コーヒーはお代わりが自由…(写真*2→このサービスはgood!)

幸い、アマコン関係の方は他の外のファミレスを利用したようで、比較的空いていた点は良かったですね…(苦笑)

………………………

▽A部門
自由曲(出版されている物に限る)、演奏時間は3〜5分、暗譜が鉄則!
(第2次予選に任意のJ.S.バッハを演奏する規定)

♀■1.ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.39-5
→先程もこの曲についての大まかな点を記載しましたが、このエントリー者はやや重た目なテンポが、曲、全体をますます重くしているようにも思いました…

やはり、もう少し早めのテンポである程度の流れに乗りながら演奏されるべきでしょう…

ピアニズムはロシアらしい部分もあり、やはり、スピード感のある流れでしょうね…

♂■2.アルベニス:イベリア より 「マラガ」
→「イベリア」を弾く際に、音の複雑さをいかに簡素的に美しく聴かすか…がカギですが…

テーマにふっついてる和声とリズムをいかにムダ無く処理するかがですが、エントリー者は確かによくさらってはいますが、音に出した時のおかず的な部分がやや、鳴らし過ぎた感じがしました…

あとは、強弱が一色単、単調になりがちにも聴こえたのが残念…

♂■3.ショパン:ノクターン第13番 op.48-1(予選通過)
→よく練られた演奏だと思いました…

楽譜に指定の"pp"や、"ppp"の出てくる後半の部分がやや鳴らし過ぎな点は気になりますが、歌い方と和音が切れないようにするペダリングはなかなか良かったと思います…

ショパンの場合は拍の間に音が沢山あるほど時間を取って演奏するのですが、その細かい沢山ある音符の処理が少々甘くなったのが、個人的言えば惜しいとも思いました…

♀■4.江村夏樹さん:ソナタ
→実は正直、この作品は知らないのですが、ソナチネアルバムのような(ハ長調ですが)、伴奏型が古典的な曲でしたが…

エントリー者は、まだこなしきれていないような気がしました…

♂■5.ムソルグスキー:展覧会の絵 より 「プロムナード5」「リモージュの市場」「カタコンブ」
→意外にも鳴らすセンスも問われる曲ですが、やや集中力に欠けたのが惜しまれた…

"プロムナード5"では、右手左手のバランス、"リモージュ…"ではスタッカートの解釈と鳴らし方など、キレる響きの欲しい曲だけに、鳴らす技術があるだけに勿体ない気がしました…

♀■6.(予選免除)(2008年本選出場者は一次を受けなくてもよい)

♀■7.ブラームス:8つの小品op.76 より 「1.間奏曲」(予選通過)
→個人的にはもっと深い音を出して欲しかった欲はありますが、立体感を感じるピアニズムはなかなかいいセンスがあるな〜…とも思いました…

低音域の処理を豊かにすると深みが増すかと思います…

♂■8.ショパン:ノクターン第7番 op.27-1(予選通過)
→非常にドラマティックな演奏で、ピアニズム的もなかなか聴き応えのある演奏…

抒情性豊かに、非常に内容の濃い演奏でした…

以前、このエントリー者は過去にメンデルスゾーンの幻想曲op.28などを聴いた事がありましたが、その時も"歌う"鳴らし方のセンスが良い感じでしたが、その時もさらに演奏意欲を高めたハイレヴェルな演奏だった事を記載して置きます…

♀■9.ベートーヴェン:ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」 op.53 より 第1楽章
→エントリー者はよくさらってはいるとは思いますが、8分音符の出だしの鳴らし方がやや粗雑に聴こえ、また、指に頼る鳴らし方も少し気になりました…

所々で音の芯が生きてこない箇所が気になりました…

♂■10.棄権

♂■11.ラヴェル:ボロディン風に…+シャブリエ風に…(予選通過)
→ラヴェルの小品を持って来た辺りにセンスを感じました…

やや、音が鳴らし過ぎる全体像ですが、捕らえてるセンスはなかなか良く、あと、一息の可愛らしさ、エスプリが出るとなかなか味が出てくると思いました…

ペダリングは低音域を残しながらの踏み方はいいのですが、ソフトペダルがやや少なめだったのが惜しいと思いました…

♀■12.ドビュッシー:仮面
→6/8の独特の曲ですが、エントリー者はやや遅めなテンポが、全体像を重くしていたのが残念に思いました…

やはり、6拍をひとまとめに数えるまでに早めに演奏しないと、リズムの面白さが生きてこない曲でもあります…

その点、停滞したもたつき感が残ったのが惜しいと思いました…

早めに演奏すれば、響きにもキレが生まれ弾く側も楽しく弾ける面白みのある曲なのですが…

♀■13.プロコフィエフ:ソナタ 第1番 op.1
→ペダルがやや踏み過ぎな印象でした…

伴奏とテーマになっている部分を理解してないと、無駄な響きばかりが聴こえてしまいがちのソナタなので、意外に難しい曲ですね…

また、テンポ的にはやや早めの方がいいとも思いました…

音色も一色単で変化に乏しいのが惜しまれました…

→続く…

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